2月は全国各地へ取材が続き、3月は原稿書きに埋もれていた。

前回の記事がアウトランダーPHEVの急速充電についてのごたごたで、同じようなネタを重ねるのは鬱陶しいんだけど。

新型プリウスのPHVが発表された。

prius

今度のヤツは、急速充電に対応しちゃうらしい。

2011年11月の『GAZOO』のアーカイブ記事に「量産車の責任」と題したプリウス開発責任者のインタビューがあった。
https://gazoo.com/

肝の部分を少し引用して紹介しておこう。

また一方で量産車だからこその責任というものもあります。たとえばプリウスPHVには急速充電機能はありません。なぜなら、急速充電機能は電池切れの心配があるEVのためのセーフティネットであって、充電した電力を使い切っても大丈夫なプリウスPHVにはそもそも必要ない機能です。

その後に続く「PHVに不要な急速充電機能をつけることで、世の中の電力インフラに多大な影響を与えてしまうという危惧がある」云々は、いかにもアンチEV色が強いのでさておくとして。。。

もしプリウスPHVに急速充電機能がついていたとしたら、きっとお客様は本来必要ないとわかっていても、ついつい急速充電をしたくなります。

ってあたりは、その通り。

アウトランダーPHEVは「EVユーザー層の拡大」を標榜しながら、急速充電機能を付けたことでEVへの優越感を抱く「PHEVユーザー」を育ててしまっている面もある、ということを、先だってのごたごたで感じたのだが。

SUVより多く売れやすいと思われるカテゴリーのプリウスPHVの急速充電対応は、高速道路の急速充電器に憂鬱な風景を作り出してしまうに違いない、と想像できる。

日本発売は、2016年秋とのこと。

大トヨタのことだから、ディーラーにも急速充電器を設置して(これはいいけど)、日産に負けじと月に3000円ほども払えばほとんどの急速充電器が定額で利用できるシステムとか設定するのだろう(実情として急速充電が必要のないPHVでこれは微妙)、と思う。

いろいろ想像すると、ますます憂鬱な気配が漂ってくる。

せめて、急速充電は30万円高のオプションにするとか、8.8kWhぽっちの電池なんだから、10分以内で80%充電できるようにする(充電器側の出力を考えればできるでしょーに)とかしてほしかった。

近未来のEV社会のために、祈ります。
急速充電できるプリウスPHV。日本では控えめに売れてちょーだいな。