日本EVクラブの公式サイトに寄稿した BMW i3 ドライブ日記『急速充電スポットでは「譲り合い」の気持ちが標準装備にならないと、大変なことになっていくでしょう』の中で「人間のクズ」という子供じみた表現をしたことで、クラブのFacebookページなどが荒れ気味になりご迷惑をお掛けしてしまった。クラブ会員のみなさま、お騒がせして申し訳ございませんでした。

僕はクラブの公式サイト編集長でもあり、その編集長自らの判断として公式サイトから「不穏当」な表現部分を削除することにした。一方で、通りすがりの見知らぬ人に子供じみた黒い心をぶつけるとろくなことにはならないということを実感できる出来事でもあった。急速充電スポットでのトラブルも、こんな風にして起きたり、こじれてしまうのだろう。

その原稿。より多くの方に意図をご理解いただくためには言葉が足りないと感じる部分もあったので、修正、追記して転載しておく。

この記事における「アウトランダーPHEVはBEVに急速充電器を譲るべきではないか」というのは、EVスーパーセブンとアウトランダーPHEVで走った日本一周の旅以来、私が個人的に抱いている「仮説」である。

今回、日本EVクラブのFacebookページなどにさまざまなご意見をいただいた。そして、アウトランダーPHEVオーナーのみなさんが、急速充電(ことに混み合っている場合の経路充電)についてどのように感じ、考えているかということは、今後のよりスムーズなEV普及のためにも、もう少し突っ込んで取材すべきテーマではないかという思いを深くもした。今後、BEV(ピュアEV)の車種が増えて航続距離格差が大きくなれば、BEV同士で同じような問題が生じる可能性もある。

いろんなアウトランダーPHEVオーナーの方にお話しを伺って、なんらかのカタチで発信できるといいな、と思う。ご意見をお聞かせいただける方は、このサイトの問い合わせ窓口(CONTACT)宛にご連絡ください。


※修正、追記部分を赤字にして転載します。
 

急速充電スポットでは「譲り合い」の気持ちが標準装備にならないと、大変なことになっていくでしょう

レンジエクステンダーは使わない! はずだったけど。。。

寄本好則(ジャーナリスト)

BMW i3 ドライブ日記、第二弾。正月休みに三浦半島へ黒鯛釣りへ行ってきました。僕が好きなのは「かかり釣り」という釣法で、長井港の沖合に浮かんだ釣り筏に船で渡してもらって短竿で黒鯛を狙います。

i3 のガレージである自宅から長井港までは横横道路経由で片道約65km。途中、横須賀SAで一度急速充電すれば、何の問題もなく往復できるはず。今回のドライブこそ「レンジエクステンダーは使わずに釣行往復記!」にするつもりでした。

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黒鯛。こんな感じです。が、この日はまるでアタリさえもなく、丸ボウズでした。
上の写真は、この前、6月に行った時に釣れたヤツです。ま、半年に一度の釣行ではボウズを食らうのも仕方ない。

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なにしろ、今日は i3 ドライブ日記のための釣行なんだもの、と自分を慰めつつの帰り道。予定通り、横須賀PAにピットインしました。

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満充電でのスタートではなかったものの、余裕をもって帰り道で充電したくてそこそこ省電費運転をしていたので、横須賀PAに入った時点での残り航続距離はまだ18kmほどありました。

ここからの帰りはあと55kmくらいですから15分も充電すればOK。トイレに行って、釣れない釣りで夢中になってお昼ご飯もまともに食べていなかったので、横須賀名物海軍カレーパンでも食べればステキなレポートのできあがり、という算段でした。

ところがここで、思わぬ事態に出くわしてしまったのです。

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急速充電スペースに到着してみると……。

アウトランダーPHEVが充電中。

さらに、もう1台のアウトランダーPHEVが、ハザードを出して停まっています。

でも、今までの経験からすると、ピュアEVで「待ち」に入ると「どうぞ充電してくださいな」と譲ってくださることがほとんどでした。この時もきっと譲ってくれるんだろうと甘く考え、充電器の近くでクルマに乗ったまま様子を見ることにしました。

ところが、3分、5分と経過しても、1台目の充電すら終わろうとする気配がありません。ドライバーとおぼしき男性が充電器に近寄って、充電率を確認し、i3を含めた2台が待っていることを確かめたはずなのに、またそのままどこかへ行ってしまいました。

マジ?

「なんだかな」と思いつつ、もうひとつの疑問がありました。

そもそも、2台目の白いアウトランダーは、本当に充電を待っているんだろうかということです。充電エリアを過ぎた場所に停車してるし、ピュアEV(今回の場合はこっちもレンジエクステンダー付きだけど、アウトランダーからは見分けが付かない角度だったし)が後ろについているのに、順番を譲ることもなく並んでまで急速充電器を使わなければいけない理由はないはずです。きっと、2台のアウトランダーは仲間で、もう1台の充電が終わるのを待っているだけなのでは、と思ったのです。

クルマを降りて、白いアウトランダーの窓をノック。ドライバーさんに「充電を待ってらっしゃるんですか?」と聞いてみました。

「そうだよ」と答える顔が、もうけんか腰です。

やれやれ。

この i3 はレンジエクステンダー付き。次の急速充電器がある第三京浜の都筑PAまでは40kmくらいでしょう。バッテリーだけで走るのは徹底的なエコ運転をしてギリギリアウト、か、という感じですが、レンジエクステンダーを使えば問題はありません。

やむを得ず、充電を待つことは諦めて、都筑PAに向けて再スタート、を切ったのでした。

というわけで、今回のドライブでも無念のレンジエクステンダー起動。

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都筑PAに到着すると、ちょうど、アウトランダーが充電を終えて出発するところでした。交替で充電器をセットして30分、充電していくつもりでしたが、残り4分くらいのところでリーフがやってきたので、途中で充電を終了して充電器を譲りました。

ここから自宅までは20kmもありません。ボウズ気分を吹き飛ばす i3 の快適なドライブを楽しんで、無事に帰り着いたのでした。

と。

レポートをハッピーエンドで締めくくりたいところではありますが、横須賀PAから都筑PAに至る道中で、どうしても疑問に感じる我慢ならない出来事 があったのです。

正月休みの横横道路上り線はそこそこクルマが多かったこともあり、また、レンジエクステンダーは起動したものの、できるだけ燃料は使わず走ろうとしていた僕は、走行車線をゆったりと走っていました。

すると、逗子インターを過ぎたあたりで、さっき、充電器を譲ってくれなかった1台目のアウトランダーが、追い越し車線を120kmほどの猛スピードで走り抜けていったのです。

なんじゃ、そりゃ。

アウトランダーPHEVであんな走りをすると、満充電だったとしても電池での走行可能距離は30km以下になってしまうことでしょう。後続車が待っていても譲ることなくしっかり充電している風情に「きっと、自宅まで電池だけで走りたい節約志向のドライバーさんなんだろう」と推察していたのですが、どうやら、まったく無意味な充電だったようです。

EVクラブ公式サイトのレポートで、不穏当な物言いであることは承知の上で言わせてもらうと。。。

人間のクズの所業です。

「人間のクズの所業だな」と、僕の中の黒い心が呟きました。

せっかく、急速充電対応のPHEVに乗っているのですから、できるだけ電気で走りたいという気持ちもわかります。でも、急速充電器の数は限られています。たとえピュアEV同士であったとしても、待っている人がいたら充電率80%前後で譲り合うべきということは、さまざまなところで繰り返してきました。まして、さほど急速充電の「必要」はない高速道路でのアウトランダーPHEV。まったく譲ろうとすることなく充電器を独占したあげく、電力消費などおかまいなしの速度超過運転には納得がいきません。充電器を独占したあげく、電力消費などおかまいなしの速度超過運転に、勝手ながら、そのオーナーさんの黒い心(他人の待ち時間なんて知ったこっちゃない、みたいな)さえ感じてしまったのでした。

そもそも、横須賀PAの時点で「EVが来たら譲っていいんんじゃないの?譲ろうよ」と思っていましたが、ま、僕はモラルを心得た人でありたいので2台のアウトランダーには文句を言わずに立ち去りました。こちらもレンジエクステンダー付きだったから、ある意味で条件はイーブンだし。

でも、充電器独占&爆走野郎の所業を目の当たりにして、どうしても我慢できません。

でも、もしも僕が乗っていたi3にレンジエクステンダーがなく、充電の現場で黒い心が顔を出し、相手の黒い心と衝突したら、トラブルになってしまうことでしょう。幸い、僕自身はそんな体験をしたことはないですが、すでにそういうトラブルやトラブル寸前の事態が起きているとも聞いています。

提言します。

アウトランダーPHEVのみなさん。高速道路の急速充電器で後続にEVが来たら、充電の順番は譲ることを原則にしてはどうでしょうか譲ろうよ

ちなみに、続々と登場中の欧州PHEVたちは急速充電には対応していません。必要がないと判断しているからでしょう。

これから輸入車を含めてピュアEVの車種が増え、高速道路の急速充電器を使う車が増えてくると、譲り合う気持ちをもたないアウトランダーPHEVの問題はますます大変なことになってしまいます。

なので、あえて強い物言いをしてみました。

アウトランダーPHEVオーナーのみなさんがどういう意見をお持ちなのか。ぜひ、Facebookのコメントなどで教えて欲しい、ものです。