そんなわけで、iPadmini で電子書籍三昧な日々が続いているのだが。こないだ、中島らもさんの『寝ずの番』を読んだら面白かった。落語家たちの通夜を取り巻く連作短編集。

中に、仮性包茎の先っぽに何でも貼り付けてしまうという特技をもった噺家が、酒場で自分たちの飲み代の伝票を貼り付けて、居合わせて絡んでくる嫌なヤツに「やめて欲しかったらこの勘定払うか」と迫る場面がある。この特技、実はらもさん自身の特技で、松尾貴史さんと飲んでいた時に、本当にこんな出来事があった、と聞いていたので、親近感抱きつつ大笑いして読んだ。

らもさんの小説を読むのは久しぶりだった。

で、出版されたばかりの頃に読んで面白かった『ガダラの豚』を再読したくなり、amazonで探してみたが Kindle 版はない。BookLive を見ると、そっちにあったから読んでみた。
(版元の集英社さん、ぜひ Kindle版も!)

いやあ、やっぱり面白い。

中島らもさんも、松尾貴史さんも大学の先輩だ。生前のらもさんとは一面識もないが、松尾さんは東京進出して所属したプロダクションが、以前、僕が勤めていた古館プロジェクトだったり、住まいが三茶ってなご縁もあって、ときどき挨拶させていただく顔見知り、って感じ。こないだ、松尾さんがやってるバーで「朗読会」があってお邪魔した。くだんの中島らも先っぽ貼り付けエピソードも、その時に聞いた話だ。

僕が卒業した大阪芸大は、それなりに人材を輩出している。

世良公則さんや時任三郎さんは、僕の入学時にはすでに有名人だった。同級生には、役者の筧利夫さんがいた。僕が剣道部で筧が少林寺拳法部。稽古場所がすぐ隣で、空手部とかも一緒に団結した武道連合って組織で合同コンパとかあって、パンチパーマ時代の筧とは友達だった。上京してすぐは第三舞台の芝居に呼んでくれたりしてたけど、今はすっかり音沙汰がない。

こういう、才能豊かな先輩や仲間がいるのを誇らしく思う反面、同じ場所で青春時代のひとときを過ごしながら、自分はさっぱり輝けないのが口惜しい。

てなことはともかく。

何作か、改めてその小説を読み、酒とクスリに溺れ気味に、エネルギッシュな人生を生き抜いた中島らもさんに「すげえなあ」という思いを深くした。

で、連想ゲーム的に町田康の小説が読みたくなって amazon で探してみた。

『くっすん大黒』が出てすぐ読んで以来、さっぱり読んでなかったけど、町田さん、芥川賞とか野間文芸賞とか、獲りまくってたんですね。。。不勉強で、知らなかった。

というわけで、町田さんの小説を何冊かDLして。

それにしても、電子書籍のおかげで、ここ数カ月、僕はたぶん人生最多のペースでいろんな小説を読んでる気がする。
むしろ、それなりにモノ書いて暮らしてきたくせに、オレってば、あまり小説とか読んでなかったなぁ、としみじみ痛感する感じ。

で、今日のブログで結局何が言いたいか。

電子書籍は、紙の本の半額にしてくれ!

ってこと。
さくっとDLしてどんどん読める電子書籍。ついつい買いすぎて、ここ数カ月、クレジットカードの請求明細はamazonのダウンロード履歴みたいになっている。
今、紙の本とあまり値段が変わらないのは、電子書籍があまり売れないこと前提にした版元の都合だけど、これからタブレットがどんどん普及して、安くなればもっと売れるようになる。
鶏と卵、なことでしょうに、と思うのだ。

さて。

これから数日、町田漬けになろうかと。

そうだ。
あと、
僕がKindleで出してる二冊も、よろしく、ね。

  

なんだ、宣伝かよ! www